蘇州から杭州へ
蘇州滞在はあっという間に終わってしまった。宿の家族との関係が終始良好だったことがすこしうれしい。
蘇州はよくヴェネチアに例えられる水の都。ヴェネチアのような瀟洒さはないが、とにかく川が多いのは確か。さらに春秋戦国時代からの歴史をもつ城壁が市内中心部をぐるりと囲んでいて、その外側に川が流れている様子などを見ると、なんだか古代の攻城戦の気配がして、歴史を感じる。
蘇州市内は城壁に囲まれている
たぶん北の平門
南西の盤門は水陸両門を備える
陸門
水門
東の相門
北京の長城、西安、南京、蘇州と、中国の城壁をいくつか見た。こちらは園林と違って飽きない。おもしろい。日本の城とはまるでちがう。中国語の「城市」が、軍事的な建設物そのものだけでなく、人の住む街全体を表す事の意味がわかる。今の日本には街を囲む城壁などあまりない。戦国時代の城壁をあらかた壊してしまったのだろうか。そもそもそんなものはなく、天守閣を守るだけの範囲で城壁や堀が造られたのだろうか。日本史を知らなすぎる。知りたい。