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Gokutsubushi's Blog

二人部屋に女を連れ込みセックスするルームメイト

僕は二人部屋に住んでいるのだが、僕のルームメイト(フランス人)が部屋に中国人の女を連れ込み、僕が寝ている横でその女とセックスして、翌日の朝は二人で長時間部屋の風呂に入った。そのせいで奴とすこしつまらないいさかいを起こしてしまった。

この前は韓国人の女と芝生の上で青カンしたとかなんとか言ってたが、まさか二人部屋で、しかも僕の寝ている横でやってくれるとは、これは予想できなかった。
女の寮の門限が過ぎてしまって朝まで帰れないから部屋で寝させてもいいか、という旨のメッセージが奴から来て、たしかに快く了承した。寝るだけなら別に構わない。だけど、まさか僕が隣のベッドで寝ているのにおっ始めるとは思わなかった。ただ抱き合って寝るだけだと思った。

地獄のような時間だった。
互いのベッドの間に勉強机があるので、視界は遮られ、お互いの姿は全く見えない。声を抑えているのは伝わってくるが、それだけに女の喘ぎ声が気になって仕方ない。さぐりさぐり体をまさぐって服を少しずつ脱いでいるのが音でわかる。こちらは身動き一つできない。本当なら咳払いをして、いやできるなら立ち上がって抗議したいが、さすがにそれは野暮すぎる。ここは僕達二人の部屋で僕には寝る権利があるとはいえ、それはどうしてもできなかった。
結局眠れないまま、朝の五時まで小声のフランス語と喘ぎ声と衣擦れの音に耐えていた。本物の地獄だった。こんなに辛い時間の過ごし方をしたのは腸のヘルニアの手術入院以来だ。
タダで女の嬌声が聞けたんだからいいじゃないか、こういうシチュエーションは結構興奮するんじゃないか、と思う人もいるかもしれない。断じてNOだ。まず女が可愛くない。嬉しくない。それに僕はルームメイトの性生活など知りたくなかった。はじめて友人知人のセックスを間近で感じたけど、知り合いのセックスってすごく萎える。近しい者の性的な話題は、生理的嫌悪感を引き起こす。

翌日の朝、外へ出てトイレのため部屋へ帰ると奴と女が二人で風呂に入っていた。浴室からフランス語の笑い声と水の音が聞こえてくる。昨夜から怒りを溜め込んでいたが、さらに上塗りしてくれるとは思わなかった。出てきたら怒ろうと11時から20分待ったが一向に出る気配がなく、トイレも限界だったため、浴室をノックして英語で静かに抗議した。僕「いつまで入ってるつもりだ?」奴「一日かな?」そして笑い声。僕「オーケー、I'm a little bit angry. This is the last time you bring a girl to the room, ok?」それだけ言って部屋を出た。トイレは外で済ますしかない。

その日はどうしても奴の顔が見たくなくて、夜まで外を散歩した。本が読みたかったのに怒りのせいで全く読めない。せっかくの土曜だから黒澤明映画を一本見ようと思っていたのに、これもムシャクシャするせいで全く見る気分になれない。怒っていると何も手につかない。
そして僕は怒るのが苦手だ。優しいのではなく弱い。相手が不条理なことをしてこちらが被害を受けたときに、即座に迫力をもって抗議することができない。その場はなんとなく流してしまって、相手のいない場所でルサンチマンを溜め込んでしまうのだ。ちなみにニーチェの「超人」思想とは、簡単に言えば、まさに抗議すべきところできちんと即座に声を上げることのできる人のこと。こうなりたい。

日本人なら泣き寝入る人も多いと思うが、なんとか声を上げた。迫力をもって怒ることはてきなかったが、とにかく頑張った。
夜、部屋に帰り英語で2時間ほど言い争った。言いたいことはまあほとんど言ったし、椅子も蹴った。奴とふたつの約束をした。僕が帰国するまで奴は二度と部屋に女を連れ込まない、もちろん僕はいくらでも連れ込んでいい。奴はもう長風呂をしない。

今でもイライラしてはいる。奴のおかげで貴重な土曜が無為に終わり、僕が怒ったことで奴との関係もすこし気まずくなり会話が減った。该死的法国人,ファッキューフレンチ。今まで日本人が一番HENTAIだと思っていたが、それはAVや漫画の話だ。一番の異常性欲者はフランス人。
こうして僕の中にフランスへの偏見が生まれた…というのは冗談。
ある国の人間は外国人に対してその国を代表していて、そいつが良い奴ならその国自体のイメージが良くなるし、悪いやつなら国自体のイメージが悪くなる。僕は他にもフランス人の友達何人かいるし、それにルームメイトに対してもそこまで骨の髄まで嫌いになったわけじゃない。これから気をつけてくれればそれでいい。