ごくつぶしぶろぐ!

Gokutsubushi's Blog

首都師範大学北一部図書館の夜

現在22:15。
どうやら二階以上のフロアは22時に閉まってしまうらしく、誰もいなかった。エレベーターも止まってしまったから階段で四階まで行ったのに無駄足だった。


今日はちょっと長い時間ネットを見すぎて、よくないフラストレーションが溜まってしまった。ずっとネットに接続していると、色んなことにイライラが募る。大きな物語に夢中になり熱中する。


図書館。一階に学生が集まっている。

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向こうの椅子と机のある一角は満席。そして、すごいところが、席のない学生たちが教材を読みながらフロアをうろうろ歩き回っている。みんな外国語の文献を取り憑かれたように音読しながら、歩き回ったり立ち止まったり。椅子に座って教材を読む者もいる。

日本の図書館では見られない光景だ。
たぶんテストが近いのだろう。二階が閉まってから、残った学生が一階に降りてきて、フロアで教材を読んでいるのだ。
寮に戻れば勉強は捗らない。一部屋に6人〜8人いる。中国人はきっと消灯がかなり早いだろう。だからこの明るくて暖かい図書館の一階に残り、ここで声を出してテスト範囲の学習に励んでいるのだろう。

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さっきから熱心に日本語を読み上げている女の子がいる。日本語の文のアクセントはかなり難しい。何度も何度も音声を聞きながら音読している。
彼女の姿を見て、苦心しながら日本語の文を音読する声を聞いていると、すさんだ心が癒やされてゆく。日本語という外国語に、大学の教科書に、一生懸命に取り組んでいる二十歳足らずの中国人の女子大生。
北京に来て、外に出て、彼女のような中国人に出会うと、ああよかったと思う。これでこれからも生きていける。がんばろう。