ネット右翼を定義する
メモ書き。雑記。読んでもいいことはないです。
皆がそれを意識しているが、はっきりと定義できない
→「ひきこもり」「ニート」等の流行語との共通点
ネット右翼を自称する人は少数、相手に対して批判的に呼ぶシーンが一般的
「右翼」でなく「ネット右翼」…現実でなくネットに軸足を置く右翼
客観的・価値中立的な名付けというより、外部からの批判としての「ネトウヨ」
ネトウヨ自身は自分をなんと呼ぶ?
あえて「ネット」とつける意味
・ネット弁慶的性格 匿名での活動が主、現実では発言・行動の場を持たない?
「現実に居場所を見出せないから匿名の世界で活動している」という定説
「ネトウヨ=下流」説 「非リア充」のルサンチマンがナショナリズムへ転化
・ネット文化との高い親和性
アニメ、漫画、アイドルなどの政治と全く関係がないテーマと結びついて層を形成
とにかくネット上での「右翼的」言説とサブカルがセットになっている
・「本物の右翼」との距離感
右翼の最重視する天皇・神道・短歌など民族の伝統部分は割とどうでもいい
右翼と称しながら神道や日本の道徳・美徳から最も遠い西洋的な価値観が定着
日本への愛ゆえに右翼ではなく、中韓への反感ゆえに結果的に日本への愛
「ネット右翼」を語ることのむずかしさ…線引きができない
「ネトウヨ=下流」「ネトウヨ=低学歴」…例外によって容易に覆される
匿名であることがネトウヨの定義…アンケート等統計調査が原則的に無意味
量的調査で全体の輪郭を把握することも、質的調査で個人の生態をみることもできず
そもそも日本における「右翼」を定義するのすら難しい、あまりに漠然
「ネット右翼」というときは「親米右翼」の意味が暗黙の了解?
アメリカ大好き、西洋大好き、自民党支持、米軍基地にも文句なし
明治以来の「右翼」なら自国領内に鬼畜米英の治外法権を容認するはずなし
中韓嫌い→「反韓」と言わず「嫌韓」…対等な「反抗」でなく「嫌悪」だと見下す?
中韓嫌いの根拠は自虐史観の否定、同じくそこから左翼嫌いに派生する
中韓の社会・政治・文化を軽蔑、まとめサイトのヘッドラインにスキャンダル
欧米や世界各国の無数のスキャンダルから明らかに中韓を多く取り上げる
「ネット右翼」を生み出す装置
若者の暇つぶし場所にネトウヨ的言説がサブリミナルのように配置
「海外の反応ブログ」という文化的オナニー
ネット上から白人の「日本すごい」を収集、管理人の翻訳した文章を読む
英語すら読めない、読まない?直接その掲示板へ行って交流しない閉鎖性
外人の意見が知りたいならネット上に交流の場はいくらでもあるはずだが…
そこへ足を運ばず、日本人同士で白人の賞賛を噛み締めあうオナニー
そのオナニーのオカズは本当に自分たちに向けられたもの?
外人が褒めているのは日本の技術や芸術、自分たちは日本社会を牽引しているか?
日本のアニメを褒められてアニメーターでもないのに喜ぶ精神性
現実に自己実現の場がなく、「日本人の誰か」への賞賛を自分に向けるしかない?
→「ネトウヨ=下流」説
「マスゴミ」批判、テレビ・新聞等メディアへのバッシング、ネットこそ真実
そのわりにメディアリテラシー低い?
「マスゴミ」嫌いなネット右翼的ニュースメディアが最も「マスゴミ的」?
「ニコニコニュース」「まとめサイトのヘッドライン」…
センセーショナルな見出しでアクセス誘う、内容は女性週刊誌風のゴシップ
2ちゃんやツイッターでの議論、とても議論と呼べる格好をしていない
数字や発言の出処をチェックする文化薄く、勢いやノリが制する雰囲気
基本的に匿名の発言には裏も取らないし責任も取らない
ファッションとしての時事問題、大きな物語に参加したいだけ?
建設的な解決策や提案を出すことが目的ではない?
従来の「右翼」…メンツ、姿勢、気構え、品格を何より重んじる
「ネット右翼」…むしろ人品の低さが共通言語、匿名ゆえに失うものなし
天皇やお天道様の目を意識し、「恥の文化」を体現する日本の伝統的民族派との隔絶
ジョークとしての障害者差別、女性差別、人種差別、下ネタが気軽に飛び交う
相手が嫌がるからこう言うのはやめよう、こんな恥ずかしいことを言うのはやめよう、という公共心が匿名性で麻痺した世界…露悪的
露悪的なわりに「悪」を見つけると激しく「正義感」が発動?
ツイッターのバカ発見器、朝日の誤報記者の娘の顔写真晒し上げ、電凸
「絶対に許すなよ」「いいか、全力だ」「目標は自殺」
匿名の集団の1人となって実名の誰かを「義挙」として追い詰めるカタルシス
それが「遠隔」で「世直し」なんだから一石二鳥、ノーリスクでエキサイティング
「ネット右翼」は匿名の露悪的側面を保ったまま政治を語る
現実ではとても言えない、でも匿名だから言っちゃおう、というテンション?
露悪的な態度のまま政治や経済を語ることの問題性?
ジョークを話すテンションで政治を語るとロクなことにならない
ネット右翼を定義するというテーマだったがだいぶ脱線してただの殴り書きになった。
なぜこんな定義が必要かというと、僕も昔明らかにネトウヨだったので。
中学生のころネットで嫌韓系のフラッシュなんかを見て、何もわからないくせに会ったこともない韓国人・中国人への怒りみたいなものが堆積していった。
僕の場合その後ネットに埋没することはなく、世間と関わりながら生きていくことができた。
右翼団体にも左翼団体にも関わったけど、どちらも正しいと思う。
たぶんいちばん大事なのは世間と関わることだ。
家でPCの前に座って考えていると、凝り固まって澱んでいく。
会ったことのない個人や人種に憎悪を抱き始めたら終わり。まずは外に出よう。
僕個人の考察には限界があるので、図書館で先行研究を当たります。
「ネットと愛国」「お手軽愛国主義を斬る」あたりいいのでは。
あぁ…あと古谷経衡か…いやだなぁ…あの人の著作はもう読みたくないです。