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ごくつぶしぶろぐ!

Gokutsubushi's Blog

【映画】君の名は。アニメ的アニメ。

東浩紀のいう「セカイ系」と感じた。

新海誠は『秒速』『言の葉の庭』と観てきたので、文学的なアニメをやるものだと思い込んでいたから、こんなにアニメ的なアニメだとは思わず、拍子抜けした。途中少し眠かった


制服→巫女のJK、ツインテールの妹。これでもかと分かりやすいアニメ的記号を放り込んでくる。絵柄も深夜アニメ的。

最初にダイジェストの要素を含んだOPがあったのも、劇場版というよりかはTVアニメっぽかった。すれ違って振り向くあの感じとかすごく陳腐で、これはわざとなのか?と思う。


カメラワークという概念があるのかないのか、素人目にはよくわからなかった。障子や襖を開けるカットでは急に凝った角度になったりするのに、劇中のカットのほとんどは映画っぽい感じが全然なく、ただの絵の集まり。TVアニメみたい。動いてはいるんだけど、映画っぽくない。


説明的。映画って背景や小物、自然な台詞回しなんかから情報を伝えることが基本だと思っていた。今作はとにかく言葉で説明する。ナレーションで「入れ替わり」の日々がどんなか説明。三葉と会って何を伝えたかったのか、と瀧君が火山湖の縁に立って言葉で説明。とにかく説明が多かった。


なんだろう。

『秒速』『言の葉の庭』より面白くなかった。ストーリーだけではなくて、風景もあまり感動しなかった。

たぶん、見せつけすぎていた。これでもかと、さあこれを観て感動しろとばかりに出してくるもんだから、なんとなく感動できなかった。

『秒速』や『言の葉の庭』の桜並木だとか日本庭園は、ストーリーの背景としてとても綺麗に機能していた。対して今回の火山湖は前景と化していた。主張が強い…。


でもこれが新海誠で一番売れてる。
プロモーションも周到だったし、この作品は事実として多くの観客に受け入れられているんだろう。
もしかしたらこちらが読み取れていないだけで、すごく深遠なテーマがこの作品に込められているのか。災害と3.11の繋がりの可能性は少し感じるから、そこを深く考えるともしかしたら何かのメッセージを見つけられるかもしれない。