ごくつぶしぶろぐ!

Gokutsubushi's Blog

東アジアの夜

日曜は授業がない。

昼過ぎに起きてシャワーを浴び、学食で遅い昼食を取った。

部屋に戻り、先日ダウンロードしたフリーゲームをプレイする。面白くなんかないけど、どうも読書や勉強をする気になれない。22歳にもなって暇つぶしに面白くもないゲームをしていることに愕然とする。もういい加減に遊ぶ側でなく、プログラミングする側になりたい。ベッドで長いことパソコンをいじっていたせいで首を痛めた。何もかもだるすぎる。

あっという間に夜になり、また学食に行って遅い夕食を取る。

 

図書館へ行ったがどうも落ち着かず、寮の2階のロビーでソファに座って読むともなく本を読んでいた。

韓国人の李くんが通りかかったので、その場で20時から2時間ほど韓国語を教えてもらう。ちょうど僕が韓国語の発音の本を持っていたので、ひたすら発音をみてもらう。彼は明るくひょうきんだが穏やかで、根暗の僕にとっても話しやすい。声がよく通るのが羨ましい。13年日本にいただけあって、一般的な韓国の若者とは雰囲気が少しちがう。発音を教えてもらいながら、タバコとネトゲと兵役の話をした。

李くんが去ったあと、中国人の王くんが日本語の添削を頼みに来た。日本文化の授業で『日本の乱闘系三国志ゲームによる三国時代脱構築と再建』という題の期末論文を書いたものの、そこだけ日本語で書いた要旨の部分に自信がないらしい。簡単に添削してあげてから論文を拝読した。「高度経済成長にともない日本のゲーム文化もまた他の分野と同じく大きな成長を遂げ、小説やテレビといった形式の媒体にはない双方向性のプレイアブル性によって歴史的題材の醍醐味を引き出すことに成功した……『真・三国無双』をはじめとする歴史を題材とした日本のゲームは、日本人の手により国内外の歴史をローカライズし……中国国内のゲームプレイヤーにも広く愛好され……」とっても面白かった。彼は日本語の会話はほぼできないが、けっこう日本のことをわかってると思う。それに彼が漢族ではなく満族だったことを始めて知った。彼の家は八旗の正白旗。

王くんは23時半ごろに部屋へ戻った。そこからロビーから寮10階のかつやさんの部屋へ行き、前と同じように家庭教師の要領で中国語を教える。彼は勉強などしたことがないと言うがかなりの真面目な勉強家だ。今日も表面的な知識ではなく文法をメインに教える。2時ごろまでかつやさんの部屋にいた。家庭教師というよりは僕の講義という感じで、ただただ僕がずっと喋っていた気がする。伝わってくれただろうか。

 

最近はフリーゲームで貴重な時間を台無しにするクソみたいな日が続いている。今日も夕方までそんな日だったが、終わってみると韓国人、中国人、日本人とそれぞれの言語を伝え合うというなかなか悪くない一日になった。終わりよければ全てよしというか、夜にあの3人とたくさん言葉をやり取りして内容の充実した会話ができたおかげで、明日以降の生活への活力が生まれてきた。明日も人と話そう。