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ごくつぶしぶろぐ!

Gokutsubushi's Blog

閉店前のイトーヨーカ堂右安門店へ

大学から地鉄(地下鉄)を乗り継いで、右安門の華堂商場(イトーヨーカ堂)へ。近所で見つからないもんだからコンタクトレンズの洗浄液を買いにわざわざやって来ました。イトーヨーカ堂は北京に10店舗近く出店していたのですが、どの店舗も採算が赤字続きで次々と撤退しているという憂鬱な状況です。そしてこの店舗も来月の閉店が決まっています。
せっかくだから店内を視察して閉店の理由を察することに。日本のスーパーが北京でうまく行かないってのは他人事じゃないので。



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駅から歩いて10分。到着。2階のメガネ屋で洗浄液を購入。コンタクトレンズは「隐形眼镜 yinxing yanjing」、調べていったのに咄嗟に出てこなくなってしまい店員に察せられ案内されるという体たらく。こうして恥をかきながら単語を覚えていくんですね。
コンタクトの洗浄液ですが、これが高い。70元(約1400円)した。アホみたいに高い。しかも日本製でない。こりゃ誰も買わんわ。

予想に反して店内は大盛況だった。この様子なら問題なさそうだが、閉店セールで投げ売りじみた価格設定がされているせいで人出が多いだけなのかも。

2階と3階、服飾。高い。日本で買うのと変わらない値段設定。質はいいのだろうけど、ヨーカドーの服のデザインが特別洒落てるわけでもなし、あまり中国人客に売れはしないかもしれないな。

4階、文具と玩具。文具はふつうだけど、玩具が高い…。トランスフォーマーのおもちゃが500〜1000元(1万〜2万円)。バービー人形が200〜400元(4000〜8000円)。レゴも200元とかする。モノ自体は魅力的なんだけど(実際子どもたちが物欲しそうに見てた)これを買う客がどれだけいるんだろう。中国のメーカーのおもちゃなら半額以下の値段で手に入る。ならヨーカドーが持ってるのはブランド力だが、倍の金を出させるってのは容易なことじゃない。倍高いおもちゃが半額のおもちゃより倍楽しめるわけではない。



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5階、家電や日用品。ここはけっこうすごかった。客が次々に商品を手に取る。なんといっても安い。人が集まっているのは「均一」の看板が下がっているコーナー群。25元均一(500円)、10元均一(200円)、5元均一(100円)などいろいろ。売れてるのは台所用品、風呂場用品、ちょっとした家具など。つまり、百均に売っているようなものがすごく人気。
やはり値段って大事。日本のドンキホーテにあれだけ中国人が殺到する理由がわかった気がする。中国の人民には「安い日本製」が求められているのではないだろうか。高いブランドでなくとも、日本製ならデザインはスタイリッシュだし壊れないし使いやすい。メイドインチャイナの信頼性が上がってきているとはいえ、まだまだメイドインジャパンを志向する人が多いように思えた。
やっぱ日本の百均ってすごいよな…だいたい揃うし壊れないしあまりダサくない。生産地はほとんど中国なのに、なんでこう中国メーカーと質が違うんだろう??
ちなみに僕がスーパーで買った中国のドライヤーは、店で開けて使ってみたら壊れてましたので取り替えてもらいました。なぜこうなる?中国製。

いろいろ見てまわって、サンダルとヘアスプレー買って飯食って帰宅。もうこの店舗はなくなると思うとやはり寂しい。なんだかんだ言って店員の接客は日本ほどでないにしろ良かったし、中国やアメリカのスーパーみたいに雑多に陳列されている棚も全くなかった。社員教育に金をかけて、高い商品を売る。このやり方は北京では通用しないのかもしれない。

北京市民の平均月収は5000元(10万円)程度というデータがあった気がする。去年ハルビンに行った時に見かけたバスの運転手の求人には「月給:2000元(4万円)」と書いてあった。ハルビンはとても物価が安い場所です。
もちろん正確な数字はわからないし、物価は年々上昇しているから収入も変動している。ただ、何万円もする日本製の家電や玩具を買える北京市民はまだまだ少数派だってことは事実なんじゃないか。

日本の企業がんばれ。良い商品を作って良いサービスをしている企業が撤退するのを見るのはすこし寂しい。ぼくも就職したら日本と中国のために何か貢献できるのだろうか。